INTERVIEW
社員インタビュー
技術と心
つなぐ想いが
明日を拓く
KISHIOKA
YUJI
工務部 主任
岸岡 勇次
2015年入社
土木を志した原点と
変わらない魅力
子どもの頃から土木関係の仕事に励む親族への憧れが、この道に進むきっかけでした。自分たちが手掛けたものが地図に残り、形として後世に残っていく。その確かな魅力に惹かれて、この道を選びました。高校では土木科で学びましたが、早く現場に出たいという気持ちが強く、卒業後は迷わず大給組に入社。見るものすべてが新鮮で、毎日が刺激的でした。入社から10年が経ち、立場や責任は大きく変わりましたが、仕事は常にステップアップしているので、今でも新鮮な気持ちで楽しめています。
現在は、プロジェクト全体の予算を現場単位に割り当て、工程を組み立てるのが主な仕事です。入社当初は、先輩が予算配分をしてくれていたので、自分の作業効率だけを考えていました。しかし今では、効率とコストの両面を考慮しながら判断する必要があり、大きな違いを感じています。作業技術はこれまでの経験で身につきましたが、コスト計算はまだ勉強中です。書籍を読んだり、先輩に相談したりしながら、より良い方法を探し続けています。これまでの経験を活かし、チーム全体を成功に導くために、これからも学びを止めずに挑戦し続けていきたいと思います。
より大きな視野で
現場を守る
私の現場での仕事は、まず予算の中で機材や作業員を割り当て、作業方法やスケジュールを検討することから始まります。しかし、現場の状況は常に変化するため、図面と違うなど、トラブルのない工事の方が少ないのが現状です。大きな食い違いがある場合は、いくつか対処案を出して再協議しますが、予算内で対応できることはその場で即座に対処しなければなりません。そのたびに計画を見直す必要があり、工事の最初の段階が一番大変だと感じます。それでも、現場を任され、予算配分に責任を持つようになってからは、仕事への意識が大きく変わりました。単に作業を進めるだけでなく、工事全体や会社の利益、ひいては会社全体のことまで考えるようになりました。好きで始めた仕事を、以前よりも深い視点で捉えられるようになった。日々の業務を通じて、技術者としてだけでなく、経営的な視点も身につけられていることを実感しています。これからも、一つひとつの現場を丁寧に進めながら、会社全体の利益に貢献できるような、より大きな視野を持つ技術者へと成長していきたいです。
さらに芽生えた
誇りと責任感
どの現場も思い出深いですが、特に印象に残っているのは、国道29号線で発生した雪崩の復旧工事です。当時、私たちは現場の近くで別の工事をしていたのですが、雪崩が起きたのはそこを通過するわずか10分前。私たち自身も帰路を断たれましたが、幸い近くに大給組の関連スタッフが多くいたこともあり、そのまま復旧を任されることになりました。まずは道路を塞いでいた雪崩を除去し、二次的な被害を防ぐため簡易的な柵を設置。その後は本来の工事と並行して本格的な復旧作業に着手しました。早期の道路開通を目指しながらも、利用者の安全を最優先に考え、不便が出ないよう細心の注意を払いました。困難な状況下での迅速かつ的確な対応が評価され、最終的に国土交通省 近畿地方整備局長から表彰をいただきました。この経験は、単に工事を成し遂げただけでなく、私たちの仕事が人々の生活を支えているという大きなやりがいと責任を改めて感じさせてくれました。あの時の達成感と、いただいた表彰は、今でも私たちの大きな励みとなっています。
この仕事が好き。
想いが次代を
つないでいく
大給組には若手社員が多く、早い段階から現場を経験できる環境があります。だからこそ、中心となって現場を動かせる実力を身につけてから、次のステップへ挑戦してほしいと願っています。
私自身、後輩を指導する機会が増えました。後輩の成長を考えると、時には厳しく伝えるべきだと分かっていても、つい遠慮してしまうこともあります。しかし、少しでも早く成長してもらうために、過去に先輩に助けてもらった自分を思い出しながら、後輩たちと本気で向き合うよう心がけています。
また、3年前からは高校生のインターンシップや、小学校での出張授業にも積極的に取り組んでいます。小学生に土木の仕事の魅力を伝えるのは難しいですが、意外と好評で、手ごたえを感じています。この活動をきっかけに、将来、私たちの会社に興味を持ってくれる若い人材が現れたら、これ以上嬉しいことはありません。未来を担う世代に、土木の仕事のやりがいを伝えていくことも、私たちの大切な役割だと感じています。
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